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プレゼン台本を効率的に作りたい人は『縛り』を意識してみよう

いいスピーチをしたい。
いいプレゼンをしたい。
だけど台本の作り方がわからない。


そんな人に読んで欲しいお話です。


こんにちは、ボイストレーナーの入来院真嗣(@contro_re)です。

話し方としては会社の社長さんや議員さん、また、就活対策の大学生や営業職の社員さんなど幅広く一緒にレッスンしています。講師業の前は自分も事務所を通して声優や俳優といった表現のお仕事を経験してきました。


『今回のテーマ』

・台本に悩んだら “縛り” を意識しよう
・縛ることで一貫性が生まれる
・想いは縛らず伝えよう

 

今回はスピーチやプレゼンで台本に悩む人へのお話です。一生懸命考えたのにいまいちハマらなかった、必死に説明したはずなのになんだか伝わらなかった、そんな人は今回のお話し『縛り』を意識することで改善がみられるかもしれません。

起承転結や3部構成など具体的なテクニックはいろいろありますが、それと併用してこの考え方を基に台本を作ればより効率よく素晴らしい台本になることでしょう。ぜひ最後までお付き合いください。

 

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縛りなしで話したいことを全て話すとスピーチは散らかる

 

あなたが急に『今から時間無制限で、好きなテーマを好きなだけ話してください』と言われたらどう思いますか?

 

 
生徒ねこ
困る!

 

そうだね(笑
おそらくほとんどの人が、まず何を話そうかで一度固まると思います。次に話し始めたとして結論、オチをどこに持ってこようと頭を悩ませるでしょう。

もしかすると話しているうちに違うテーマに惹かれるかもしれません。すると話が行ったり来たりしてますます訳が分からなくなります。

 

話が長すぎると相手が飽きる

 

これは自由すぎるが故の弊害です。

また時間無制限、つまりいつ終わるか分からずずっと一方的に話をされると相手も飽きてしまうでしょう。

 

 
生徒ねこ
そういう時は相手に話させればいーの?

 

それも一つの手段です。

しかしスピーチやプレゼンの形次第では相手は聴くだけ自分は話すだけという場面もあるでしょう。なので質問形式で相手に考える時間を与えたり、構成によって相手の興味を引く必要があります。(今回はそれ以前の台本の作り方の部分なので割愛します)

話を戻します。

自由すぎると話が散らりやすくなるし、長く一方的に話すぎると相手が飽きやすいというお話でした。

では、なぜ飽きてしまうのでしょう?

飽きてしまう理由

・すで満足している
・疑問があるのに挟めない、解決されない

 

人によって悩みの深さや解決して欲しい問題、知りたい情報はそれぞれ違います。

満足している人に蛇足のように情報を与え続けると、お腹一杯になりすぎて受け入れてもらえません。また、考える時間がない、質問したいけどできないなどの状況が続くことも相手を飽きさせてしまう原因となります。

 

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自分のスピーチ台本に縛りを取り入れよう

 

というわけで、散らかったり一方的に長くなりすぎないためにも台本に一定に “縛り” を入れてみましょう。

 

 
生徒ねこ
どゆこと?

 

自由だから人は悩みます。

自由だからあっちに行ったりこっちに行ったり無秩序になったりします。

なので、それを防ぐために一定にルールを設けます。ルールのない格闘技がただの暴力でしかないのと同じです。縛りという言葉が違和感ならルールと言い換えてもらっても構いません。

 

そもそも縛りは何かしら存在する

 

極論を言ってしまえば、場所や対象、スピーチとして与えられた時間も “縛り” の一つです。台本を用意するというのも “喋る内容を決める” という縛りと言えるでしょう。カジュアルな場やフォーマルな場では雰囲気が変わります。対象が男性か女性か、大人か子供かでももちろん変わるでしょう。

このような縛りを設けることで台本の方向性がよりハッキリと見えてきます。目的に沿った言葉選びや、縛りがあるからこそ新しい発見や言葉選びが出てくることもあります。

 

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スピーチ台本の条件縛り3種

 

それではスピーチ台本を “縛り” で作成する上での条件を3つご紹介します。

<縛り3種類>

①文字数
②テーマや内容
③専門用語や数字


他にも思いついたらなんでも縛りを追加してみてください。縛りがあるからこその発想が出てくるかもしれません。

 

スピーチ台本の条件縛り①文字数

 

まずは文字数です。これは書き出してからの話でもあるので意識するのは最後でも構いません。

文字数が長すぎると、聞いている側の能力や集中力に左右され聞いてもらえない場合があります。話し方やナレーションの界隈では『一文あたり40文字前後、長くても50文字』という通説があります。

勿論どうしても伝えたい内容がある時に、一文が50文字を超えることを全部我慢する必要はありません。短くハッキリした言葉には力強さがありますが、引っ張られすぎて台本が変になってしまうのは一番よくありません。

しかし意識的に短く、伝えたい内容を意識した言葉選びをすることは台本作りに大いに役立ちます。人前で話すタイプの人は一度台本を見直してみましょう。常に句点でつないで長文を作っていないか気にしてみてください。

 

スピーチ台本の条件縛り②テーマ、内容

 

次にテーマ、内容です。

テーマをハッキリと定めてから言葉を選ぶと、脱線する確率は大きく下がります。

例えばあなたが料理の魅力について話さなければいけないとします。その時例えば食べる素晴らしさ、作る素晴らしさ、プロの素晴らしさ、家庭の味の素晴らしさなどを短い時間で一気に喋ってしまうと、好きという気持ちは伝わるかもしれませんが当然一つ一つの内容は薄くなってしまいます。


こういう時にあえて一つの観点から話すとメリットがたくさんあります。

例えば “食べる素晴らしさ” という観点からのみで料理の魅力を語ろうとすると、話に一貫性が出ます。

また、同じテーマで長い時間話すことができるので深掘りすることができます。同じテーマで話すので話の構成も練りやすくなります。

あなたがそのスピーチ、プレゼンで一番伝えたいことはなんなのかから出発して台本を考えてみてください。一度作った台本を見直す場合は、自分が何について話しているかを考えながら読み直してみてください。

偉そうに言っていますが岡目八目、このブログも見直して書き直した方がいい部分はたくさんあります。冷静にしばらく放置したら再度更新予定です(笑

 

スピーチ台本の条件縛り③専門用語や具体的な数字

 

専門用語や具体的な数字は権威性、説得力を持たせるのに強い効果を持ちます。

反面、専門用語を使いすぎると聞いている側を置いてけぼりにする可能性がありますし、数字が説得力をもたらすといってやたらと数字を多用してしまうと今度は一番大事な部分が分からなくなってしまいます。

専門用語や数字の登場はこことここ、など回数制限を作って縛ってみましょう。

 

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スピーチ台本の縛りに縛られず想いを伝えよう

 

今回は縛りを使うことで台本の方向性を固めたり、構成が練りやすくなったりというお話をしました。

台本ができたら何度も練習しましょう。

変にカッコつけたり上手いこと言おうと気負ってしまうとかえって浅い印象になってしまいます。気持ちは前面に押し出していきましょう。

話し方には無数のテクニックがありますが、『伝えたい』という気持ちは何よりのテクニックです。

いつでも一回限りの新鮮な気持ちで挑戦してみてください。録画して客観的に自分を見るのもオススメです。

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