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話しが伝わらないと言われる原因と原因別の改善方法

よく何を言っているかわからないと言われる。
もっと伝わる話し方をしたい。
原因や解決方法がわからない。

そんな人に呼んでほしいお話です。

こんにちは、ボイストレーナーの入来院真嗣(@contro_re)です。

ボイストレーナーとして歌や話し方の講師をしています。講師業を始める前は大手の芸能事務所で声優のお仕事(TVCMナレーションやイベントMC、ラジオ番組の出演など)を経験してきました。

『今回のテーマ』

・何故伝わらないのか可能性を探る
・原因別の話し方解決法
・練習するときに気をつけること
・上達するメリット


今回は人と話していて『伝わらない』『話が入ってこない』『何言ってるか分からない』などと言われる人の練習・改善方法についてお話しします。

話し方は生まれ持ったものではなく訓練の賜物です。算数などと違って学校でやり方を教えてくれないのだから苦手でも仕方ありません。大切なのは今この瞬間からどうするか決めることです。



僕も養成所時代は1分間スピーチ(テーマ自由で1分間フリートークをする練習)をやらされていました。プロの演出家の方に沢山ダメ出しをされたのを思い出します。状況によって言っていいこと悪いこと、言葉選びから受ける印象などの技術を教わったことは今の講師業にものすごく活かされています。



それでは、最後まで是非お付き合いください。

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何故あなたの話が”伝わらない”のか


まずは原因探しです。自分を振り返りましょう。

人によって様々な原因が考えられます。

 
生徒ねこ
何があるの?


一つでなくいくつかの組み合わせも考えられますが、大きく分けて『滑舌』『まとめ方』『表現力』『話すぎ』、そして後述しますが『相手の欲しいものとズレている』辺りが理由である方が多いです。

一つずつみていきましょう。


①滑舌に問題がある

 

まず一番シンプルな原因。『滑舌』です。

余計な力が入っている発声をしたり、そもそも言葉のポジションを覚え間違っているとうまく話すことができません。

 

本人は喋っているつもりでも相手が受け取る情報は『聞こえる音』が全てで、音の作り方に問題があるとどれだけ気持ちを込めても意味がないのです。

もちろんスピーチ力、プレゼン力の土台としては『相手に伝えたい気持ち』が大切です。相手を受け入れ、そして自分の伝えたい想いが強いほど、ほとんどの場面ではしっかりあなたの話を聞こうとしてくれるので滑舌は問題ありません。

しかし、相手とある程度の関係が築けないうちは、苦しそうな発声や滑舌の悪さは『不快な音』としか思われない場合もあります。



最低限は改善したいですね。


②話のまとめ方に問題がある

 

次に誰もが思い浮かべる原因。『まとめ方』です。

誤解を与えたくない

聞かれたからしっかり答えなくちゃ


そんな気持ちが強く現れるあまり関係のない枝葉の話まで沢山してしまったり、結論が後回しになってしまうと聞いている側が疲れてしまいます。

本人は良かれと思って話していたり、もしくは何も考えず自分の頭の中で筋の通っている話をしているだけなのですが、聞いている側はずっと聞き続けなければいけないので集中力が切れてしまいます。


解決するためには話をまとめる練習を繰り返すことが大切です。

 

③表現力に問題がある

 

これ単体が問題という人はあまりいないですが、多くの人に当てはまる原因。それが『表現力』です。

ずっと一本調子でボソボソと喋ったり、相手を見て話していなかったり、言葉を投げかける距離感を間違えて独り言のようにこぼしていたりすると相手はあなたの言葉を聞き取るのに苦労してしまいます。

試しにテレビでもyoutubeでも、自分が聞き取れるか聞き取れないかくらいの音量で集中してみてください。とても疲れるし、周りで余計な音などの刺激が起きるとあっという間に聞き逃してまいます。

また、一本調子な上にまとめ方に問題がありずっと話し続けていたりすると、たとえ音として聞こえていても情報として入ってこなくなる可能性もあります。


相手に余計な労力を負担させる話し方は決して『伝わりやすい』話し方とは言えません。


④細かく話しすぎている

 

せっかく要点がしっかりまとめられていても、『細かく話しすぎている』人も結果として伝わらない話し方になっている可能性があります。

原因②の”まとまりがない” と似た部分もあります。

せっかくしっかり伝えることを伝えていても、その後余計な情報をどんどん話したり、例えば二択の質問で選んでない方をフォローしすぎたりしていると、結局何が言いたかったんだろうと思われてしまうこともあります。

話すぎの人は相手の様子を見て切り上げたり、一度相手が話す番にしてあげる必要があります。


まとめ

以上4つ、大きく分けて『話が伝わらない』『なんと言っているか分からない』と言われる人に考えられる原因です。4つとは別にもう1つ『相手の求めているものとズレている』部分のお話と改善方法は4つの改善方法をお話しした後に触れていきます。

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話が伝わらない原因別改善方法

 

それでは、話が伝わらない原因別の改善方法、練習方法について解説していきます。


①のコツ:基礎発声とポジションチェック
②のコツ:結論から話し、一文を短くする
③のコツ:言葉の3要素と距離感を意識する
④のコツ:相手の様子を見て話を切り上げられるようにする

 

①滑舌が悪い人は発声とポジションを見直す

 

まずはスマホの録音機能などを使って、50音を行(あ行~わ行)で区切りながら、ちょっとだけ早口で話してみましょう。

・あいうえお
・かきくけこ
・さしすせそ
・たちつてと
・なにぬねの
・はひふへほ
・まみむめも
・や ゆ よ
・らりるれろ
・わ を ん


自分の中で言いづらい行はありましたか?

少し早口で言った時に全体的に言いづらかった人は基礎発声の問題である可能性が高いです。

特定の言葉だけ言えなかった場合、舌のポジション、使い方を覚え間違っていることも考えられます。

これだけじゃ分からないなという人はぜひ以下の記事達をチェックしてみてください。

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<解説>

喉仏の後ろくらいに声帯があります。
声帯では二枚のヒダが空気で振動し、シンプルに brrrr という音(リップロールのような音)を作るのですが、それが声帯より上の喉や口の空間の形次第で『言葉』になります。

いい発声とか、気持ちよ伝われと言った思いから喉にすごく力や意識を加えて話そうとする人がいますが、声帯で言葉が作られているわけではないので気をつけましょう。


首はリラックスしていて伸びていて、舌や顎に余計な緊張が入らず体全体がリラックスしているというバランスが大切です。

毎日意識して繰り返せば必ず効果が出るので、ぜひ上記のリンクから舌の力を抜く練習に挑戦してみてください。純粋に舌、喉の緊張からくる発声が問題だった場合それだけで滑舌が良くなることもあります。

<ポジション>

ポジションを覚え間違っている場合。

例えば、舌の動かし方を間違って覚えてしまっていて、[ra] と [da]が同じに聞こえたり、呼吸が不安定で[da] と [za] が区別をつけることができない人がいます。

ここまで特徴的ではなくても、特定の行の特定の子音の使い方を覚え間違っている場合も考えられます。そう言った人は子音のポジションチェックを行いましょう。


後日記事にしてまとめますので、気になる方はyoutube等で滑舌に関して検索してみてください。参考までにウィキペディアを貼っておきます(→調音部位

 

②文章のまとめはまず結論。そして短く話そう。

 

あれもこれも話そうとしてまとまりがなくなってしまう人は何よりも『話の結論』を意識しましょう。

話は結論を述べてから、それに関わる部分を話す

 

そして、あまり句点で繋げないように意識してみてください。

 
生徒ねこ
どゆこと?


「話していて、何々だから、何々なので、何々と思って、それで、何々しようとしたから、何々だった後に~」

などと、一文が句点をつけることですごく長くなってしまうと相手の集中力や理解力に左右されどうしても聞き逃しが発生してしまいます。『結局何が言いたかったの?』『何が言いたいか分からない』と言われる原因でよくあるのはこれです。


短すぎて機械のように一言一言話すのもよくないですが、人の質問に自分が答えいているときにどういった答え方をしているかアンテナを張ってみてください。

<例文>

『昨日はとても暑かったのでどうしても気分が上がらず、でも何か気持ちをスッキリさせたいと思い、近くにプールとかないかなと思って調べたら結構近くにあったので、プールに行ったらすごく気持ちよかったです。』


『昨日はプールに行きました。とても暑くてなんとか気持ちをスッキリさせたかったんですけど、調べてみたら結構近くにあったんですよ。すごく気持ちよかったです。』

 

下の文がいい文章かは話し方やシチューションにもよるので絶対ではないですが、一文で話さない、句点で繋げすぎない例として参考にしてみてください。


③言葉の三要素と距離感を意識して話してみよう

 

話し方が単調になってしまう人の改善方法です。

言葉の三要素と距離感を意識して、例文として新聞やネットニュースの記事などを読んでみましょう。

<言葉の三要素>

声の『大きい』『小さい』
声の『高い』『低い』
話すペースの『速い』『遅い』

 

また、距離感も大切です。基本的に言葉の終わりまでしっかり対象に声を投げ続けてください。

詳しくはこちらの記事を参照してみてください。

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単調になってしまう人は、意識の仕方を知らないか、意識しているつもりだけど音に現れていないか、恥ずかしくて変化できないことがほとんどです。

まずは失敗しても恥ずかしくないよう、誰もみていない場所で一人で練習してみましょう。


ネットのニュース記事などは短く読みやすく、新しい文書がどんどん更新されるので練習教材としてなかなかに優秀です。できれば自分の声を録音して、やっているつもりだけど実際はどう聴こえているんだろうと観察する時間を増やしてください。

 

話すぎている人は言葉選びと話している時間に気を付ける

 

話している内容に問題がないはずなのに伝わらない人、長時間話すぎて一番言いたかった部分が薄れてしまっている人は『言葉選び』と『時間』に気を付けましょう。詳しくはこちらの記事を参照してください。

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言葉選び

言葉選びはとても大切です。

同じ質問に答えるにしても、大人と子供では当然言葉選びや掘り下げる話の深さは変わってきます。

 

自分がいつでもどんな時でも同じ言葉選びで、また③番と関わってきますが同じ話し方で話していないかチェックしてみましょう。

話す時間

自分が話している時間は、目安として1分以内に収める意識を持ってみてください。

自分が話し足りないから話したいという状態は相手のことが考えられていません。

 

相手が会話についてこれているか、お腹一杯になっていないかしっかり観察する癖をつけましょう。

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⑤相手の求めるものとズレている場合

 

上記四つともう一点。

話し方が伝わらない、何を言っているか分からないと言われる原因として『そもそも相手が求めているものからズレた回答をしている』という場合があります。

 
生徒ねこ
例えば?


例えば、好きな食べ物を聞かれているのに「んー、とりあえず納豆は嫌いだなぁ」と回答しているようなものです。

他の例も見てみましょう。

〜 例 〜

あなたは待ち合わせに遅刻してしまいました。

集合場所で相手が怒っています。


何時だと思ってるんだ!


さて、あなたはなんと答えますか?


このとき素直に現在時刻を答える人は “ズレて” います。相手は別に今の時間を知りたくてあなたに尋ねているわけではありません。


集合時間から遅れているじゃないか

どうして遅れたんだ

自分はその分無駄に待たされ続けたんだ

 

この辺りでしょうか。

相手の質問をそもそもズレて受け取っている人は読解力を磨く必要があります。

読解力を試してみよう

 

いきなりですが問題です。

 
生徒ねこ
かもん!

次の文を読みなさい

アミラーゼという酵素はグルコースがつながってできたデンプンを分解するが、同じグルコースからできていても、形が違うセルロースは分解できない。

この文脈において、以下の文中の空欄にあてはまる最も適当なものを選択肢のうちから1つ選びなさい。


・セルロースは(     )と形が違う。


(1)デンプン
(2)アミラーゼ
(3)グルコース
(4)酵素

引用元 “大事なのは「読む」力だ!~4万人の読解力テストで判明した問題を新井紀子・国立情報学研究所教授に聞く
https://news.yahoo.co.jp/byline/egawashoko/20180211-00081509/


答えはこの記事の番下に記しておきます。

普通にわかる人にはなんということのない問題ですが、出題した新井教授曰く『新聞社の論説委員から経産省の完了まで、何故かグルコースを選ぶので驚きました』と述べています。

なので当然答えは(3)以外ですね。

 
生徒ねこ
へ、へー…
 


……。


答えるのに時間がかかった人も、普段あまり文脈を読まず “分かった気になっている” 可能性があります。

勝手読みをして、あるいは相手の話をよく聞かず明後日の方向の回答をしてしまわないよう気を付けましょう。

分かった気にならないために音読をしよう

 

勝手読みをする人は文脈をすっ飛ばしてキーワードだけ拾うような癖がついています。

1・一度ニュースサイトの記事を音読してみてください。
2・そのとき必ず録音しましょう。
3・読み終わったら、聞き返しつつ記事をチェックします。

勝手読みして全然違う言葉を話している箇所はないでしょうか?


話している間に気づいて読み直していれば軽傷です。

しかし、聞き返すまで全く気づかなかった人は気を付けましょう。

改善訓練として記事をゆっくり音読する練習をしてください。


音読はキーワードだけを拾って、勝手に話を判断する癖をとる練習です。初めのうちはストレスがたまるかもしれませんが、繰り返し行うことがとても大切です。

 

何について書かれ、何が言いたいかまとめよう

 

読み終わったら、この記事が何について書かれていて、書いている記者は何が言いたかったのかを自分なりにまとめてみましょう。

 

初めは自由にまとめます。
次に、それよりより短くまとめられないか。
また短くまとめた人は少し肉付けしてまとめられないか試してみましょう。


大切なのは勝手読みをしないこと。

一つ一つ確実に取り組んで観察することが中身の濃い練習になります。ぜひ焦らず取り組んでみてください。

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話し方の練習で気をつけたいこと

 

以上話し方が伝わらない、何を言っているか分からないと言われてしまう人たちの主な原因とその解決方法についてお話ししました。

 
生徒ねこ
いっぱいあったね!

全部を意識して練習してみてもいいですし、自分の足を引っ張っているであろう一番の原因を重点的に改善してみてもいいと思います。

 

このとき、以下の2つのポイントを意識しましょう。

この2つが意識できれば練習効率がグンと上がります。


失敗を恐れると表現が小さくなる

 

失敗が怖い人、周りの目を気にしてしまう人は思っている以上に自分のやろうとしている表現が小さくなりがちです。


<例>
静かな飲食店で店員さんを呼ぶとき、目立ちたくないけど主張しなきゃ、といった気持ちから顔の横くらいで小さく手を挙げて呼んだ経験はないでしょうか?
  

 

そういう経験がある人はまず、人目につかないところで自分を解放させましょう。

表現の枠は、練習において大きければ大きいほどいいです。


大きく表現したものを小さくするのは簡単ですが、小さい表現をちょうどよく大きくしていくのはとても難しいということを覚えていてください。

 

しっかり目標を定める

 

あなたの中に、理想の自分をしっかり思い描きましょう。

自分じゃなければ参考にしたい他人でも構いません。

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ゴールをしっかり思い描いてから練習すると、ゴールとのズレを意識することができるのでしゅうせいが早く、より正確に目標に近づいていくことができます。

 

練習することも大切ですが、その練習でどういう結果を出したいかしっかり考えましょう。

まとめ:伝わる話し方ができるようになると色んなことがうまくいきます!

 

今回は話が伝わらないと言われる原因5つとそれらの改善点についてお話ししました。

話し方という一体何から手をつけたらいいか分からないジャンルも、この記事のような部分を意識することで少しずつ改善されていきます。

習慣化した行動を変えるのはとても大変な作業ですが、自分がどうなりたいかをしっかり意識して繰り返し練習しましょう。

話し方の変化は社会人らしさの向上にもつながりますし、性格改善の入り口にもなります。


僕も日々精進の毎日です。


一緒に頑張りましょう!

クイズの答え:(1)デンプン

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