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こんにちは、ボイストレーナーの入来院真嗣です。
今回は相手に何か質問された時、どうすれば信頼を勝ち取るような答え方ができるかについてお話しします。
話し方には様々な生徒さんがいらっしゃいます。
学校の先生、市議会議員、会社の重役、他にも社会人の方で営業職であったり、部下が増えたことで人と話す機会が増えた方など様々です。
テーマ的にこのブログの文章構成を見直す機会にもなりますね。日々勉強!
・情報が多ければいいというわけではない
・自分の得意分野ほど注意する
相手にとってわかりやすい言葉を選ぼう
気持ちはわかります。
相手にとって分かりやすい言葉を選ぶなんて当たり前だ、という人は多いでしょう。しかし本当の意味で、大人相手にそれを徹底的に実践できている人はどれくらいいるでしょう?
広告から学ぶ女性向けや男性向けの言葉
広告を作る人たちは言葉選びや文字の形、配色など、細部に至るまでこの ”相手にとってハマるもの” を考えるプロです。
例えば、自分の売りたい商品が女性をターゲットとしていた場合。キャッチコピーにはこんな言葉を選びます
共感(実績
音感(擬音
安心感
メッセージ性
データと性能
言葉は短く結論から
断定・命令口調も時にはok
表現よりも信憑性
広告の勉強をしたいわけではないのであくまで一部の見出しのみのご紹介です。
相手が男性か女性かというだけでも、広告のプロはこれだけ違う部分を意識して言葉を選びます。ここにさらに年代や職種なども加えていったらもっと難しくなるでしょう。
さて、
もう一度質問します。
あなたは相手にとって分かりやすい言葉選びをちゃんとしていますか?
対 “大人” だと忘れがち
もう一つ。
小さな子供を相手にしている時、海の青さの理由を説明しようとしたらどんな言葉選びをするでしょう?
うまくいくかどうかは別として、普段のあなたの話し方とは全く別の言葉選びをして、普段と異なる速さで話し、普段では考えられないくらい “相手がどのくらい理解しているか” を見極めながら話していることでしょう。
しかし相手が成人だとそうはいきません。
気にかけているつもりでもどこか 「大人なんだからこの説明でわかるだろう」などとハードルを下げて楽をしていませんか?
相手にとって分かりやすい言葉に関して、具体的な正解を書こうとするとそれだけで記事が一本かけてしまうので割愛します。
まずはあなたなりに、相手にとって分かりやすい言葉を意識することから始めてみましょう。
情報が多ければいいというわけではない
次に大切なこと。それは『喋りすぎない』こと
僕もたまに失敗してしまうことがあります。
発声に関する悩み相談を受けた時、相手がプロやプロ志望だったりするとつい熱くなってあれもこれも必要なことを伝えようとしてしまいます。
「何々するにはどうしたらいいですか?」
それに対して相手がどの程度の答え・解決策を求めているか考えようともせず、細かく説明して、気づくと相手が引いている……これは本当に良くありません。
自分の得意分野ほど気をつける
例えばあなたが、相手に何気ない世間話のつもりで好きな食べ物を聞いたのにこんな返答をされたらどう感じるでしょう?
スッとりんごと答えてくれたらどれだけスッキリすることでしょう。
正しい情報だからといって、詰め込めばいいというわけではありません。
相手が求めているものに対して必要以上に詰め込むとかえって混乱させてしまいます。
自分のフィールドの話題であればあるほど、相手が何をどのくらい求めているのか冷静に見極め、話しすぎないように注意しましょう。
話しすぎないためのコツ
はい。
最後はどうすれば失敗してしまわないかです。
ポイントは「相手が会話についてこれているか」をしっかり観察すること。先ほどの例のように一人で必要以上に話し続け相手を置き去りにしてしまうことだけは絶対に避けなければいけません。
質問に対する答えの場合目安は1分。
自分ばかり話し続けているかなと感じたら一度切り上げて相手に判断を委ねましょう。相手がもう満足を感じているなら切り上げるだろうし、もっと興味関心が湧いているならそこからさらに質問してくれるはずです。
自分が話し足りないからといって話し続けてはいけません。それは相手のことを一番考えていない状態です。
最後に
話し方の世界に失敗はあっても正解はありません。自分なりに経験して積み重ねていくことがとても大切です。
意識して何かを試し、その結果を分析して次に活かす。
あなたの話し方に良い変化が訪れますように!