“やりたいことがあるのに時間が少ない” “もっと趣味に使いたい” と嘆く前に一度立ち止まって考えてみましょう。時間の使い方は一つではありません。
減らせない時間はどうしようもない
夢に向かって頑張らなければならない、新しく始めた趣味にもっと時間を費やしたい、そんな方はたくさんいます。人は生きて行く上で生活費を稼がなければ生きていけないからです。食事や入浴の時間をギリギリまで削ることはできても、バイトの時間、仕事の時間、職場に向かうまでの移動時間などは簡単に減らすことができません。不平不満を漏らしていても何も変わりませんし、自分の中でストレスがどんどん溜まっていきます。
逆に自由な時間がある方。今がチャンスです。
他の人がどんなに嫌でも乗り越えなければならない時間を丸々自分のために使えるのです。ここで自分のために時間を使わない手はありません。
関連づけて考える
ではどうすればその時間を有意義に使えるでしょう。
今より時給や給料のいい仕事を見つければいいという単純な話ではありません。どうしたって1日のうち何時間かは働かなければならないですし、新しい仕事も覚えたり馴染むまでとても大変です。できるに越したことはありませんがそれだけでは根本的な解決にはならないでしょう。大切なのは “関連づけること” です。
どう関連づけるか。
それはあなたが一番やりたいことが何かによって変わってきます。
・仕事をしながらそのことについて考えることはできないでしょうか？
・仕事の中に、何かそれに活かすことのできる関連性はないでしょうか？
配分は人によって違いますが、1日は平等に２４時間です。よって使い方がとても大事になってきます。
役者を目指す人を例に当てはめてみましょう。
彼らは接客アルバイト中に発声練習を兼ねます。デスクワーク中心の仕事なら、声を出せない分椅子に座りながら姿勢や呼吸法について考え、声を出す時にそれを活かせるよう上手に時間を使います。もっと体をつかう仕事、軽作業や引越し作業はとても大変です。よってその分、彼らは体力づくりをそこで済ませ、仕事以外の時間を有意義に使えるように頑張ります。勤務後にトレーニングの時間を取らずともバランス良く筋力・体力がついていられるようにして、浮いた時間を他のことに当てるのです。
やりたくないものの中に意味を見つける
今回は私の周りに役者や歌手が多いので役者の卵を例にあげましたが、これはその他の夢や趣味を持つ方にも同じことが言えます。……とはいえ、人によってやりたいことは様々。中には私の想像のつかないことを趣味にもたれていて、もしかするとそれは上の例えのように簡単に関連づけることができないかもしれません。仕事が忙しくそんな余裕がないというかたもいるでしょう。
そんな場合にこの三つ目。
その他のことに関連づけます。
やりたくないものの中にやる意味を見つけるのです。
趣味そのものに関連づけられなくても構いません。仕事をテキパキとこなし次に何をすればいいか素早く選択していけば決断力と行動力が身についていきます。結果として一つ一つの作業時間が減っていき、より充実した趣味の時間を作り出すでしょう。
このように、自分の趣味を充実させるためにやりたくない仕事に積極的に取り組む理由を作るのです。
他にも、言葉遣いや営業力を磨いていけば対人スキルが向上します。パソコンの扱いになれれば web 関連の勉強にも積極的にとりくめるようになるでしょう。自分の趣味を web 上に公開したり、同じ趣味の人と交流を持つ、物作りの作品を売りに出す、など、それは活動範囲を広げ新しい趣味との向き合い方を可能にします。
誰とも繋がる気がない人でも、web上で同じ趣味を公開している人からアイデアやインスピレーションをもらい自分の世界につなげることができるようになります。そして情報収集の時間と作業の時間を切り替えるのは、やはり決断力です。
具体的なやりたいことが人によって違うためふわっとした例えしかあげられませんでしたが、自分の時間をもっと有意義に使いたい人は一度たちどまって考え直してみましょう。そして、同じ時間を過ごさなければならないなら、より有効に、より楽しく過ごせるよう目指してみませんか？
最後に
まとめると、どうしても減らせない時間との付き合い方は２つ。やりたい事と関連づけるか、やりたくない事の中に意味を見つけることができるかです。どうしても意味を見つけられないなら仕事を変えることに重きを置いてみるのもいいでしょう。待ってても誰かが助けてくれるわけではないですし、過ぎ去った時間は戻ってきません。どうか後悔のないように。