何か新しいことを始めようとするけど失敗してしまう。
誰もがそんな悩みを抱えています。
前回の理由編では、その原因として人間には理性と本能があること、そして本能がもつ性格についてお話しました。
今回はそれらを利用した解決法について述べていきます。
新しいことに挑戦し成功している人たちは自然に、あるいは意識的にこれらのルールの一部ないし全部をうまく活用しています。それが以下の3つです。
現状維持をすることで生まれてくる苦痛を考える
脳は ”辛い” という状態から逃れようとする性質があります。
そこで、その本能を逆に利用してしまいましょう。
自分に質問してみよう
あなたには今とりかかりたい何かがあります。
ダイエットだったり、禁煙、楽器の基礎練習、なんでもいいです。
始めようとすると、頭ではわかっているのになかなか重い腰があがらない。
今日はもういいかな、明日から頑張ろうかな。そんな思いが頭をよぎります。そんなとき、次のことを考えてみてください。
何かに嫌気がさしたから始めようとした習慣、
素敵な何かに憧れたから始めようとしたもの、
それらを理想としたとき、何もしない現状はどうでしょう。
一度きりの人生で1日先延ばしにし、今行動を起こさなければあなたは何を失うでしょう? また、何を失ってきたでしょう?
逆に、今ほんの少し新しいことに取り組んだ結果、失ってしまうものはあるのでしょうか。
変わることよりも変わらないことの方が ”辛い” とはっきり分かれば、人は脳の性質として行動を始められるのです。
変化を起こしたら得られる快感について考える
それだけではまだ腰が上がらないという人はこちらも試してみましょう。
過去や現在ではなく未来に目を向けてみるのです
自分に質問してみよう
あなたが今を、今日1日だけを頑張ってみたら、どんな良いことがあるでしょう。
誘惑に打ち勝った自分、少し理想に近づいた自分。
精神面だけではなく体力や技術などの部分も成長した自分。
自分との約束を守り、努力を達成し、理想に一歩近づくってどれだけ気分が良いでしょう。
脳は変化を嫌い辛いことから逃れたい性質を持つ一方で、快感を得たい欲求も持っています。
変わらないことの方が明らかに辛く、変わったのちにはっきりと快感が待っているなら、やはり人は行動を始めることができるのです。
少しずつ変化させ、その都度自分を褒める
しかしながら、これら二つの考え方を持ってしても新しいことに取り組むことに抵抗がある人もいると思います。
今が平穏無事なら、わざわざ失敗するかもしれない新しい環境・習慣に踏み出す必要はないだろう。それが本能の考え方であり、それほどまでに本能は強いのです。
そこでこの手法。
そして少しでも変化を達成したなら、すぐに自分を褒めてください。
宿題をやるためにノートを開くだけ開いた、ダイエットのためにほんの一口分だけ残した。はじめはそれで十分です。
脳は快感を得ることを好みます。
何か新しい習慣を身に付けたい場合、一つずつ、小さな変化を達成しただけでも大げさに自分を褒めましょう。そうすることで次第に変化そのものに抵抗がなくなっていくのです。
すぐに結果を得ることはできませんが、脳が違和感を覚えない程度の変化しか行わないため嫌になりにくく、目標達成が簡単なので自信がつきやすいので長続きしやすいのがこの手法の特徴です。
一つ褒めたら次はそこからもう少しだけ大きく変化させてみましょう。
この繰り返しで現状に満足せず少しずつ変化を大きくさせていけば、気づけばあなたは不快感を強く覚えることもなく、最終的に望んだ変化を手に入れられるでしょう。
最後に
新しいことを始めたいという人はたくさんいます。
三日坊主という言葉に騙され、一週間くらい経ったのちふと力を抜いた瞬間失敗してしまう人もたくさんみてきました。
やる気をもって物事に取り掛かるのはとてもいいことですが、やる気だけでなく、物事に取り掛かる動機や条件付けも実は大切なことなんです。
是非一度、走り始める前に、立ち止まって考えてみてください。
みなさんの挑戦が上手くいきますように。