自分がやりたいことがある。やったほうがいいんだろうけどやる気が出ない。何々といった理由があるから動けない。忙しいから動けない。そんなことを考えている人にお話します。
こんにちは、ボイストレーナーの入来院真嗣です。
今回は何もしないくらいなら何かしたほうがマシというお話です。
気弱な人は何にせよ、不安を避けたい思いからなかなか新しい一歩が踏み出せません。
もしくは「やる気はある」と言いつつも言葉巧みに様々な理由から行動に移そうとはしません。
しかし、それが自分の首を絞める結果になっているのです。
これを読んだ人が少しでも「じゃあとりあえずやってみようかな」となりますように!
・”言い訳” かどうか考えてみる
・1日の時間配分を考える
不安は変化を求めるサイン
まず知っていて欲しいのは、不安は “安定” を求めるサインであるということです。
ここにいては危ない、このままでは失敗する、その選択は未知だから安全の保証がない、そういった判断をした時にそれを自分に教えてくれます。
この時判断に従う、あるいは逆らえば何も問題はありません。
状況により何が正解かは変わりますが、どんな選択にせよ経験値がたまり、次に何かを判断する時に活用できます。人として成長している状態です。
また、結果に左右されず、そこに達成感や満足感があると不安はかえって快感に変わり、次に同じような状況に陥った時により冷静に対処できるようになると言われています。これも成長ですね。
一方で、不安の信号が出ているのに何もしないとどうなるでしょう。
何もしないと時間はたっぷり余ります。
そして、何もしない時間というのは色々なことを頭で繰り返し考えてしまうのです。
よく仕事や苦手な人からのメール返信を後回しにしてしまう人の話を聞きます。
そういう人は一見他の作業をしていますが、結局解決していない見て見ぬフリをしている仕事(とそれに伴う不安)が消えていないのでどんどん気が重くなってしまうのです。
不安を感じたにもかかわらず何もしないことは丸腰で危険に飛び込む、もしくは自体を悪化させてしまうことと同じです。
不安を感じたら可能な限り早く、何かしらの選択を取りましょう。
その選択の繰り返しが、本当の意味であなたから不安を取り除いてくれます。
その先延ばし、言い訳じゃない?
次に意識して欲しいポイントは「言い訳」をしていないか、という点です。
『言い訳』というとすごくイケないことをしているような気がして反射的に否定したくなる人もいます。なので自問自答して、自分に素直に尋ねてみてください。
・環境が悪いから
・理解してくれる人がいないから
・忙しいから
・もういい年だから
・こういう性格だから
もっともっと具体的な発言もあると思います。
このようなもっともらしい理由があなたにはありますか?
あると答えた人は、冷静にここから先を読んでみてください。
立派な理由は自分すら騙せる
理由がある、大義名分があるというのはとても心強いです。
『もっとこうだったらできるのに』
『もっとああだったらできるのに』
その条件はきっと今のあなたの最善の選択で、今のあなたが考えうる一番いい条件なのかもしれません。それは否定のしようがありません。
しかし、
もっともらしい理由ですがそれを待っている限り自分を成長させるのは難しいでしょう。
理由が誰かを納得できるくらい素晴らしいものであればあるほど、”だから仕方ない” と自分に言い聞かせることができるため、ますます行動に移せなくなっていきます。
その理由は正しいんだろうけど、誰もがいつもベストの環境・条件で行動を起こせるわけではありません。
たまたま今がベストでも、今後一生ベストの環境で行動できるわけでもありません。
『十全に用意されたわけではない環境で、結果を出そうと自分なりに行動に移す』
これが自分の成長へとつながります。
誰かに意地を張る必要はありません。
様々な理由で行動に移せない人は、それを理由に完璧な環境がお膳立てされるまで待っていないか自分自身に尋ねてみてください。
その他の行動時間を把握する
行動に移せない人の別の要因として、忙しい、他のことをしているからそれを行動に移す時間がない、といったものもあります。
そんな人はまず、何にどれくらい時間をかけているか冷静に一度計って見てください。
同時に、優先順位をつけましょう。
時間は有限です。
いつ、何をやるか。ほんの少しの選択の違いがあなたの人生をまるっきり違う方へ変化させていきます。