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ライブボーカルや人前の話し方で緊張しないために知っておくと得する話

人前に出ると緊張する
緊張したくない
いつも通り表現したい


そんな人に読んで欲しいお話です


こんにちは、ボイストレーナーの入来院真嗣(@contro_re)です

普段はプロや歌の専門学校、その他歌や話し方を勉強したい人たちと一緒に毎日レッスンしています。
講師業をやる前は事務所を通して声優や俳優、音楽活動を経験してきました。

 

『今回のテーマ』

・緊張はするもの
・緊張する人の原因
・緊張を減らすための行動や考え方

 

今回は緊張についてのお話しです。主軸はライブで緊張してしまうボーカリストですが、話し方、一般的なスピーチや講演などにもしっかり当てはまります。

緊張の解決策は、理解を深めてメンタル面を改善することと実践を増やすことが必須です。

 


僕自身メンタルは決して強い方ではありません。
初めて人前でソロライブをした時は歌詞を間違えないことや声を出すことに必死で、頭どころか目の前の景色すら真っ白だったのを覚えています。

 

そんな僕でも経験値を積み仲間が増えた結果、何千人という人の前で歌ったり1万円近いコース料理の出る料理店でディナーショーをしたりと様々な経験をしてきました。

少しでもあなたの参考になれば幸いです。ぜひ最後までお付き合いください。

 

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人前に出て緊張するのは当たり前

 

まずは大前提です。

緊張したくない気持ちはわかります。

しかし、本質はそこではありません。

緊張したくないのではなく、緊張した結果『失敗したくない』のです。

 

 
生徒ねこ
それはそーだけど…

 

詳しくはホルモンとかの話になってしまうので割愛しますが、程よい緊張はあなたのパフォーマンスを何割増しかにしてくれます。失敗の原因は緊張ではなく緊張の “しすぎ” です。興味がある方はこちらの書籍がオススメです。

 
中には緊張しないという人もいます。しかし、その人たちは以下のタイプに分けることができます。
 
『緊張しない人のタイプ』

・緊張と思っていない
・慣れている
・気が散っている
 

緊張と思っていない

 

・身体が適度に緊張状態にある場合、集中力は増し、パフォーマンスは向上し望んだ成果が手に入るため “失敗している” と感じません。純粋にその瞬間を楽しんでいるような人たちはこのパターンです。

・あるいは単純に自己観察力がなく、「なんかうまくいかないなー」「今日ちょっと調子悪いなー」くらいで緊張に気づけないというパターンもあります。

後者の人はいい意味では様々なことに積極的に挑戦できるのですが、伸び悩んだり失敗の原因に気づけないので成長しづらいという欠点もあります。

 

慣れている

 

基本的に緊張は生き物としての本能からきます。安全や安心を求めた結果『闘争・逃走反応』が起こってホルモンバランスが変化します。逆に言えば、いつもと変わらない日常で人は緊張しません。

自宅に帰って一人になるたび居心地が悪くなる人はいないでしょう。自分が身の危険を感じることなく、平穏な日常の延長線上でしかなければ緊張することはありません。
 

何本もライブを経験している、などの経験値によってステージの上や人前が当たり前になってくれば緊張は減っていき気づけばなくなります。しかしながら緊張が全くないという状態は必ずしも良い状態とは言えません。適度な緊張はパフォーマンスの向上につながるからです。

 

気が散っている

 

単純に集中できていないから緊張しないという場合もあります。

その瞬間を楽しむわけでもなく価値を見出すわけでもなく、早く終わらないかなといった具合で違うことにふわふわと意識がいっていると結果として全く緊張しないということも考えられます。

 

どんな人が人前で緊張してしまうのか

 

では緊張してしまうのは何故でしょう。

『緊張してしまう人のタイプ』

・気負いすぎている
・準備不足
 
 

気負いすぎている

 

失敗したくない

良い表現をしたい

全員に好かれたい

 

様々な理由からいつも以上の力を出そうとして、結果として余計な緊張を招き失敗するというパターンです。

 

①他の人と比べない

良い表現をしたいというのは決して悪い感情ではありません。とても大切で、素敵な感情です。反面、もっともっともっとと本番中に追求しようとする行為はリハーサルもなしにいきなり新しいことを本番で試すのと同じです。
 

基礎的な技術がしっかり身についている人が挑戦する “より良い表現” と、課題が残る中精一杯頑張る人が挑戦する “より良い表現” は意味合いが違います。

今の自分とプロの歌を比べて気負うのも良くないですし、共演者から影響を受けすぎるのも良くありません。

大切なのは練習で磨いてきた自分自身の表現を出し切ることです。

 

練習でできないことが本番ではできることは稀です。

 

自分でハードルを上げてハードルに苦しんで、緊張しすぎてしまう。そんなもったいないことをしないように気をつけましょう。

 

②全員に好かれようとしない

自分の表現を通してファンを作りたい、誰かに認めてもらいたい、評価してもらいたい。そんな気持ちは誰だってあります。

しかし、100パーセント不可能です。

今、歌手で世界的に有名な人といえば誰でしょうか。


ブルーノ・マーズ
ジャスティン・ビーバー 
ビリー・アイリッシュ
アリアナ・グランデ




日本だと

Official髭男dism
米津玄師
あいみょん

辺りでしょうか(敬称略)
他のアーティストのファンの方すみません。

みなさん素晴らしいアーティストです。しかし、たくさんのファンがいる一方で興味のない人や嫌いな人だって存在します。ビートルズやマイケル・ジャクソンでもアンチはいるのです。

あなたは世界的、歴史的に大活躍したビートルズですら達成できなかった偉業『全ての人に好かれる』を達成する大きな野望があるのでしょうか?

きっとそんなことはないと思います。

大切なのはあなたがあなた自身の表現をやり切ること。
その上で応援してくれるか、響いてくれるかというのは相手の問題です。それをあなた自身がどうかしようとするととても大変です。大抵は空気に飲まれ自分のやりたいことがグチャグチャになってしまうでしょう。
 
自分がコントロールできる問題とそうでない問題を見極めるのは緊張しないための大切な技術です。
 

準備不足

 

もう一つ。

緊張してしまう要因として『準備不足』が挙げられます。

ライブに慣れていないのに自分の人生のかかったオーディションライブを人生一発目のライブにする人。

こういう人をよく見かけます。

本当にそこに人生をかけているなら、時間のある人は小さなライブで自腹を切ってでもその前にライブの雰囲気に慣れるべきです。


他にも
『曲が流れないと歌詞が出てこない人』
『頭からじゃないと歌詞が出てこない人』
などもいます。



緊張の度合いと歌詞の忘れ具合は人それぞれですが、緊張して失敗した人の中で一番伝えるべきメッセージ『歌詞』をどれだけしっかり把握しているか確認しても問題なく言える人はあまりいませんでした。

これらは全て準備不足です。

準備不足な状態でその場でなんとかしようとすると当然労力が増えます。余裕のない人、技術のない人であればあるほど自分で自分の首を締める結果となり、失敗してしまうのです。

まずは自分で、準備だけはしっかりやったと言えるくらいの状態に仕上げましょう。

 

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緊張や失敗よりも相手のことを考えよう

 

以上どういう人が緊張するかについてお話ししました。


気負いすぎや準備不足、自分のどういう部分が原因で緊張・失敗するかについては引き出しが増えたことと思います。

その上で、あなた自身の注意点です。

 

お客さんのためにも反省会は後回し

 

歌詞がとんでも、緊張で力んで音がフラットしてしまっても、顔や姿に出さないようにしましょう。

 

全く出さないに越したことはありませんが、万が一失敗したとしても気付いたらすぐに気を取り直して忘れることが大切です。何故なら、その姿がお客さんの『ライブ体験』になってしまうからです。

良いライブにしたい、良い表現をしたい、観にきてくれる人に好かれたい。これらは決して悪い感情ではありません。度が過ぎると緊張の要因になるというだけです。

「(失敗したー)」という顔や姿、歌を続けることが良いライブにつながるでしょうか?

「(失敗したー)」という表現はあなたがやりたかった『表現』でしょうか?

「(失敗したー)」という表現で観ている人がファンになってくれるでしょうか?

もちろん最後のケースは例外があります。失敗して辿々しい新人が成長していくのを応援するのが好きという人もいるので一概にダメとはいえません。しかし、それはやはり相手の問題です。

あなたが本当に相手のことを思うなら、気にするなら、失敗は可能な限り隠しましょう。歌いながら反省会はオススメしません。ステージから降りて、一人の時反省するべきです。

 

 
生徒ねこ
緊張の話は?
 
少々脱線しました。
しかしとても大切なので覚えておいてください。
 

緊張しないために自分ができること

 

緊張しないためのコツとしては以下のものがあります。

緊張を減らす動作例

・服装に注目する
・わざと大きくゆっくり動く
・ボックスブリージング
 

服装に注目する

服装に限った話ではないですが、相手をしっかり認識しましょう。

男性だな、女性だな、この人は赤色の服を着ているな。些細なことで構いません。過度に緊張している人は悪い意味で思考が停止し余計なことが考えられなくなっています。

それを減らすためにも、余裕を持つためにわざと気を散らしましょう。

 

わざと大きくゆっくり動く

悪い意味で緊張している人は動きが硬くなったり小さくなります。
そのような身体の状態を脳はしっかり感じ取り『緊張している』と認識します。


完全に騙せるわけではないですが、そのために意識的に身体を緊張状態じゃない使い方に持っていってやる必要があります。

身振りや手振り、ステージの移動などを堂々と、大きく、ゆっくり行いましょう。

それでかえって不自然になってしまう人にはオススメしませんが、緊張の度合いが小さく、動きからアプローチが可能な人はこの技術が有効です。一度試してみてください。身体と感情は連動しています。

 

ボックスブリージング

最後にボックスブリージングです。
これは緊張をとるための呼吸法なので歌いながらはできません。しかし効果は今日ご紹介した中で最も高いです。

 


①4秒かけて鼻から息を吸います
②4秒息を止めます
③4秒かけて口から息を吐きます
④4秒息を止めます

 

やることはたったこれだけです。
これを落ち着くまで繰り返しましょう。

できれば足の裏をしっかり地面につけ、座った状態で行ってください。ただ、舞台袖で行ってもとても効果があります。

 

緊張を経験しないと改善できない

 

以上緊張する人しない人、どういう時に緊張するか、そして実際緊張した時に試したい例をご紹介しました。

実際どれくらいの状況でどれくらい緊張するかは人によります。

大切なのは経験することです。

経験すれば引き出しが増えます。

失敗すれば何故失敗したかの引き出しが増えますし、成功すれば成功体験が積み上げられます。いきなりなんでもうまくできる人の方がおかしいのです。挑戦し、失敗し、体験を積み上げながら改善していきましょう。

また、緊張は身体のバランスに自覚的になることでもある程度改善が可能です。ぜひこちらの記事もチェックしてみてください。

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