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ボイトレをグループレッスンで受けるメリットとデメリット

グループレッスンの良いところ
グループレッスンはお金がもったいない。
グループレッスンの良いところってなんだろう?


そんな人に読んで欲しいお話です。

 

こんにちは、ボイストレーナーの入来院真嗣(@contro_re)です。

普段はプロや歌の専門学生、その他夢に向かって頑張る人たちと一緒に毎日レッスンしています。講師業を始める前は自身も事務所を通して全国CMナレーションやテレビ出演などを経験してきました。


『今回のテーマ』

・グループレッスンのメリット
・グループレッスンと個人レッスンどっちが良いの?
・グループレッスンを無駄にしてしまう時間の使い方・考え方

 

今回はグループレッスンを受けるについてのお話です。

僕自身の実体験として、養成所に通っていたときはまずグループレッスンを受けていました。その後しっかり結果を出し、事務所と契約したくさんのお仕事を経験。現在はボイストレーナーとして専門学校でグループレッスンも担当しています。

グループレッスンを無駄にしてしまう人のほとんどはそのメリットに目を向けず、個人レッスンと混同し、無駄な過ごし方や考え方をしてしまっています。

この記事を読んでぜひグループレッスンのメリットに気づき、損をしない、お金を無駄にしない時間を過ごしてください。

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グループレッスンでボイトレを受けるメリット

 

まずは一番知りたいであろうグループレッスンのメリットについてです。

グループレッスンには大きく三つ、メリットがあります。

<メリット3つ>


・聴く力を育てられる
・人前で歌う感覚が得られる
・仲間やライバルが見つけられる

 

グループレッスンで鍛えられる『聴く力』

 

 
生徒ねこ
聴く力ってなんですか!

 

当然の疑問です。

『聴く力』とはボイストレーニングに関わる全て、音や姿勢、リズムや表現などをなるべく客観的に判断する力の事です。

この力は本当に人によって様々で、中には自分でリズムがずれていることや音がずれていることを気づけない人もいます。

ただ、その原因のほとんどは経験不足。
もしくは自分がやろうとしてることでいっぱいいっぱいで余裕がない事が多いです。

 

グループレッスンなら他人を観察できる

しかしグループレッスンは自分以外の人が歌っている時間があります。
そして大抵、レッスンの中で歌う曲は課題曲として共通のものが用意されているでしょう。

自分が歌っていると一生懸命で気づけない人でも、人の歌声を聞けばリズムのズレや音のズレを認識できたりするのです。

そして他にもメリットはあります。
例えば『力が入っている』という指摘をされても自分ではわからなかったとします。

 

 
生徒ねこ
ふむ。

 

そんなとき他の人が同じ指摘をされていたらどうでしょう?
自分が歌っていない分冷静に観察するチャンスです。

また、グループレッスンなら同じ指摘をされた人がボイストレーナーの指摘によってどう変化したか。変化した音が良い方向の進んだのか悪い方向に進んだのか、ボイストレーナーがなんと言うのかという部分まで観察する事ができます。

人が歌う姿や指摘されている姿を見て自分の成長につなげる事ができるというのはグループレッスンの大きなメリットです。

 

グループレッスンは人前で歌う感覚が得られる

 

もう一つのメリットは人前で歌う感覚が得られる事です。

グループレッスンの最大の特徴は自分以外の生徒が同じ空間にいる事です。

流石にライブと同じ空気感とまではいきませんが、人前で歌った経験がないという人はステップとしてはグループレッスンもありなのではないでしょうか?

人に向かって言葉を届ける、人に向かって表現をする。これらを練習の段階で意識できるのはとても貴重です。逆に普段同じ空間の仲間を無視しているのに本番だけお客さんを意識して歌ったところで経験値が低いのであまり良いものにはなりません。

他人を意識できるのはグループレッスンの良い面だと言えるでしょう。

 

グループレッスンは支えたったり身近なライバルを見つけられる

 

最後にもう一つ。
グループレッスンは仲間やライバルを見つけやすいというメリットです。

グループレッスンは良くも悪くも基礎発声力にばらつきがあります。

同じ悩みを持っていた場合壁を乗り越える仲間として助け合うこともできるし、似たレベルだからこそ相手より上手くなりたい、負けたくないという気持ちになることもあるでしょう。

クオリティの高いプロの発声を参考にしてもさっぱりわからなかった人が、同じクラスの少し上手い人の発声を参考にした結果はっきりと良い方向性を目指せるようになったパターンもあります。

 

 
生徒ねこ
なるほど

 

同じ時間や悩みを共有し支えあったり、お互いの成長が見える分やる気が刺激されたり、グループレッスンにはこういった使い方があるのです。

 

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グループレッスンと個人レッスンどっちが良いの?

 

まずはグループレッスンのメリット、良いところについてお話ししました。

その上でよくある質問『グループレッスンと個人レッスンどっちが良いの?』という質問に答えていきます。

僕個人の結論としては『できれば併用、どちらか一つしか選べないなら個人レッスン』をオススメします。

 

グループレッスンと個人レッスンは併用が一番良い

 

個人レッスンには個人レッスンの良いところ、メリットがあります。

それは『自分の問題を自分のペースでしっかり向き合える』という点です。

グループレッスンは他の人と比べることで客観視する力、聴く力を磨く事ができるというメリットがあります。

一方で、たくさんの人がいるせいでどうしても時間の制約や一人当たりに向き合える質に限界があります。

自分であれこれ考えたり客観的に判断する力を身に着けるためにはうってつけのグループレッスンですが、より細かい個人の癖や症状としっかり向き合うには時間が足りないという側面もあるのです。

 

技術向上が目的なら圧倒的に個人レッスン

どちらかしか選べないというのなら個人レッスンを選びましょう。

身体の使い方、クセは人によって全く違います。

ある程度揃えて同じ方向をむくことはできても細かい調整はやはり個人レッスンでしっかりと調整するべきでしょう。

 

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グループレッスンを無駄にしてしまう時間の使い方・考え方

 

それでは最後に、グループレッスンを無駄にしないための時間の使い方、考え方についてお話しします。

 

 基本は『グループレッスンを個人レッスンと混同しない事』です

 

正直な話、専門学校でも何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も伝えていますが、半分以上のひとは聞き流しています。

一方でその反面、しっかりこのポイントについて注意・実行している人から確実に上達していっています。

もしあなたがグループレッスンを受けるのなら、さらに言えばライバルを置き去りにして上達・プロを目指すのなら以下の点に注意し、練習してみてください。

 

<気をつけるべきポイント3つ>


・待ち時間だと考えない(他のことをしない)
・自分と他人のレッスン時間を比べない
・レッスン時間を人数で割らない
 
 

待ち時間だと考えない(他のことをしない)

 

グループレッスンの基本の流れは、大抵その回ごとのテーマに沿って初めはみんなで準備運動、発声練習、課題曲練習、その後簡単に一人ずつ歌唱してアドバイスといった流れです。

このとき後半の、”一人ずつの歌唱の時間” になると自分以外の人が歌っている時間を『待ち時間』だと考える人がいます。

これはとてももったいないです。

個人でボイストレーナーと向き合っている時間だけがレッスンだと考えるのは個人レッスンと変わりません。

そして同じ考え方なら個人レッスンの方が良いに決まっています。その理由に関しては今回すでにお話ししてきました。

グループレッスンにはグループレッスンの時間の使い方、考え方が必要です。

 

観察すれば経験値がたまる

人が歌っているならその人をしっかり観察しましょう。その人が自分より上手い下手は関係ありません。

どういう理由で失敗しているのか、どういう理由で上手いのか。
ボイストレーナーと生徒のやりとりを見て自分なりにしっかり観察する事ができれば、自分が練習するときの糧になります。

ただボーッと待っているだけでは時間の無駄です。

せっかくのグループレッスンなのだから、細かいところまで利用しましょう。

 

自分と他人のレッスン時間を比べる

 

全体で声を出した後、個別のアドバイスに入ったときよくあるのですが『他の生徒は10分近く見てもらっていたのに自分は5分しか見てもらえなかった』などと感じる人がいます。

これもやはり個人レッスンと同じ考え方をしている証拠です。

長く見てもらえた人が良くて短い人が損というのなら個人レッスンを受けた方が良いにきまっています。個人レッスンはみんな等しく45分なり60分なりです。

 

課題と方向性が見えたらそれで良い

もちろんグループレッスン中、個人を見ている時間で良い方向に解決すれば良いですが、たくさんの人がいるのでそうもいきません。

グループレッスンで大切なのは、それぞれ個人の、あるいはその日のテーマにしている全体の課題がハッキリ見えるかどうかです。

課題が見え、それを解決するための方向性がハッキリすればグループレッスン内の時間としては十分です。

大切なのはそれぞれの人が何をどう意識したらどう変わったか。

自分だけでなく自分以外の人数分それをハッキリ感じ取れる力、客観視する力を身に着ける事ができれば上達のスピードはぐんと上がっていきます。自主練習をしたとしても効率よく上達していけるでしょう。

個人にかかった時間ではなく、その時間の中で何がどれくらい変化したか、どういうテーマがあったかを見極めてください。時間ではなく内容を重視すればグループレッスンの価値が跳ね上がります。

 

レッスン時間を人数で割らない

 

レッスン時間を人数で割るのもオススメしません。

・例えば1レッスン60分・5000円のグループレッスンに8人参加していたとします。

・最初にみんなでストレッチをしたり発声練習をして20分。

・残り40分を課題をこなす時間に当てたら8で割って一人当たり5分となります。


このとき『5分で5000円かぁ、割りに合わないなぁ』という考え方をしてしまう人をたまに見かけます。それは個人レッスン感覚の良くない考え方です。

 

グループレッスンのメリットを思い出そう

グループレッスンのメリットは同じ空間に似たようなレベルの他人がいる事、そしてそんな仲間でありライバルである生徒たちをしっかり観察して自分の経験値をためる事です。

最初の準備運動を単なるルーティーンにしていないでしょうか?

なぜ準備運動をやるのか、同じ運動をしているはずなのに人によって微妙に身体の使い方が違わないか。違った場合それは発声に影響しているだろうか。これらはグループレッスンだからこそチェックできる項目です。

個人レッスン感覚で時間とお金を換算する限り、どうあがいてもグループレッスンで満足感を得ることはできません。

グループレッスン中はグループレッスンならではのポイントを意識しましょう。グループレッスンを上手く使える人からどんどん成長していきます。

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養成所は基本グループレッスン

 

今回はボイトレにおけるグループレッスンの良いところや個人レッスンとの比較、そしてグループレッスンを受ける上での気をつけたいポイントについてお話ししました。

もし養成所に入ってプロを目指そうとしう人がいたら知っていて欲しいのですが、養成所は基本グループレッスンです。

その中で可能性を感じさせた人、チャンスを掴んだ人だけが個人レッスンを受ける権利を得たりその他いろいろ便宜を図ってもらえる世界です。

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専門学校ではグループレッスンも個人レッスンも両方用意されている場合が多いです。あくまで技能を磨くところなのでその辺はさすがといったところですね。

<0円ボイトレで美味しいとこどり!>


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オススメその1:シアーミュージック 

オススメその2:アバロンミュージックスクール
 
 
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