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【重要】ボイトレ・発声の注意ポイント。良い姿勢が”自然に”できているか

ボイトレで伸び悩んでいる。
姿勢も呼吸も気をつけているのに。


そんな人に読んで欲しいお話です。


こんにちは、ボイストレーナーの入来院真嗣(@contro_re)です。

普段はプロや歌の専門学生、その他夢に向かって頑張る人と毎日レッスンしています。講師業の前は自身も事務所を通して声優俳優・音楽活動を経験してきました。


『今回のテーマ』

・安定したいい姿勢はとても大切
・普段から姿勢に気をつけよう
・腹式呼吸だけを気にしすぎると失敗する

 

今回は『姿勢が大切だけど、頑張りすぎない』というお話です。

姿勢は安定した効率の良い発声の獲得を目指す上でとても大切です。しかし、方向性を間違って頑張りすぎてしまうとかえって余計な緊張を生み出してしまいます。なぜ良い姿勢が大切で、どうして普段から気をつけるのが大切なのかという面についてお話しますのでぜひ最後までお付き合いください。

 

※0円ボイトレという裏技


ボイトレは個人によって身体の状態が違います。
文章だけでわかりづらい人はぜひ街のボイトレスクールで無料体験レッスンを受けてみましょう。体感した上で情報を集めると感じ方も変わってくると思います。リンクの二箇所はオンライン体験レッスンも行っています。

【シアーミュージック】 
【アバロンミュージックスクール】
 
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なぜ安定した良い姿勢が大事か

 

初めに『なぜ姿勢が大切か?』というお話です。
理由を意識しながら気をつけるのととりあえず意識するのとでは効率が大きく変わります。

姿勢を意識する理由には大きく、以下の3つの理由があります。

姿勢が大事な理由3つ

①必要な筋肉を必要な分だけ使えるようになる
②無駄な力が入りづらくなる
③見た目が自然でカッコいい

 

例えば猫背はよくないとされていますね?

 

 
生徒ねこ
なんでさ!

 

……。
詳しくはこちらのリンクをご覧ください。今回は姿勢の大切さについてです。

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①必要な筋肉を必要な分だけ使えるようになる

 

生き物にはそれぞれ自然な身体のバランスというものがあります。

人間は脊椎動物、つまり背骨がある生き物です。
この背骨を中心に骨や筋肉がバランスをとって働いています。姿勢が悪い、つまり自然ではない『バランスが崩れている』状態というのは身体のどこかに余計な緊張が入り自由に動かせていないことになります。

筋肉は “縮む” か、周りの骨や筋肉によって “伸ばされる” しかできません。余計な方向に伸ばされている筋肉を縮めようとするとその分力が必要になります。逆に余計な方向に縮んでいる筋肉をがあるとそれ自体が発声の邪魔をする場合もありますし、他の筋肉が伸ばされてしまって上手く縮められなくなったりもします。


自然な場所・バランスが取れていればそこから様々な筋肉を使いたい分だけ、適度な力で使うことが可能になります。

もちろん普段使っていなかったりした結果筋肉や筋膜が硬くなっていると自由には動きません。日頃からストレッチなどをして身体をほぐしておきましょう。

 

②無駄な力が入りづらくなる

 

先ほど自然なバランスが取れていないと筋肉が上手く縮めなかったり伸ばされてしまったりしているというお話をしました。これは言い換えると、姿勢が変わると入れやすい力、動かしている筋肉が変わるということです。

 

 
生徒ねこ
難しい話…?

 

それでは実際に体感してみましょう。
別記事、首のバランスの大切さでも述べているのですが、『平均的な人の頭の重さは体重の10%ほど』と言われています。

体重50kgなら5kg、つまりお米だったり、1.5リットルのコーラ3本と500ml1本分ですね。

これを両手を伸ばして持つのと、抱き抱えるように胸に近い場所で持つのどちらが楽かと聞かれたら、それは当然抱き抱えるようにでしょう。両手をのばして持っている状態、これが首を突き出している状態です。

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首を支えるために首回りに一定の力が入っているため、中の発声に関わるたくさんの筋肉が動こうとしたときに自由度が減ってしまいます。上手く縮めなかったり伸ばされたりという状態です。

首が自然に頭の上に乗っていれば、重さも分散され負担が減ります。結果的に支える筋肉の緊張が減り、自由度が増すのでそれ以外の近しい筋肉も動きやすくなるのです。

必要のない余計な緊張を減らせると意識したい本当のバランスに集中できます。ボイトレ本や講師のいう「身体の何々を使いましょう」「身体の何々を意識しましょう」という言葉もスッと入ってくるでしょう。

 

③見た目が自然でカッコいい

 

何を以て『カッコいい』かは人によって違うのでこれはおまけにとどめておきますが、無理のない自然な身体と発声は『余裕感』にもつながるのでとても魅力的です。

 

 
生徒ねこ
泥臭いのが好きな人は?

 

必死感にグッときたり、声自体が枯れたような音がたくさん入っているアーティストももちろんいます。しかしそういった人たちも演出としてそういう表現をしているだけで、そこそこの頻度でツアーを行ったり長時間のライブをする以上極端に喉に負担をかける発声はしていません。

『喉が張り裂けそうな心の叫び』だからと言って本当に張り裂けたら二度とライブはできません。


自然に広くリラックスしたバランス例

姿勢が安定していて余計なことをしていない例として一本だけ動画をご紹介します。歌っている人の身体の使い方に注目してみてください。かなり高い音域まで歌い上げているのですが必死に出している感はありません。姿勢もブレず、下半身からしっかり映っているので参考動画としてオススメです。

 

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どうして普段から気をつけようというのか

 

いい姿勢のメリットについてお話ししました。
それではなぜ普段から良い姿勢を意識しようというのでしょうか?

 

 
生徒ねこ
習慣化?

 

うん。良い考えだと思います。
必死に練習して何度も繰り返していけば、それはあなたの『当たり前』になります。普段意識しなくても家に帰れる、歯磨きができるなどは全て当たり前、つまり習慣化の力です。

気にしなくてよくなるということは『他のことに気を回せる』というメリットがあります。

逆に慣れない作業をしているときはどうでしょうか?

バイト初日、初めての仕事、習ったばかりの楽器演奏。どれも辿々しく余計な力が入ってはいなかったでしょうか?

普段意識していない慣れない作業『姿勢』を、さぁ歌うぞとそのときだけ意識してもなかなか安定しないため余計な緊張が抜けません。もちろんどれだけ歌と向き合う時間を作るかにもよるのですが、普段から意識していればそれだけ安定、習慣化も早くなります。

 

 

頑張って作った良い姿勢は力みにつながる

 

というわけで、無理に作った姿勢は余計な緊張が過分に含まれています。良い姿勢を作らなきゃ、良い姿勢で歌わなきゃと頑張りすぎると身体がかえって硬くなってしまうのです。

 

 
生徒ねこ
じゃーどうするの?

 

“良い姿勢” というのはあくまで『全体のバランス』です。

決して固まった一つの状態ではありません。
例えば『真っ直ぐ』という言葉に惑わされて上半身を板のように硬くしていないでしょうか。逆に、背骨はカーブしているのが自然という言葉に惑わされて必要以上に反り腰になったりしてはいないでしょうか。

頑張りすぎてやたら疲れる、長時間姿勢をキープしたら身体のどこかが痛いというのはあまり良い状態とは言えません。姿勢を維持するそもそもの筋肉が弱い場合疲れることはありえますが、どこかに必要以上に負担がかかっていることがないように気をつけてください。

 

歌に集中できなくなる

 

また、頑張りすぎは歌に集中できなくなるという大きなデメリットもあります。

人間の脳は二つのことを同時に考えられません。

 < 試してみよう > 


この記事を読みながら数字を一つ選び、7を足し続けてみてください。1、8、15といった具合です。先ほどまでと同じペースで読みながら止まることなくスムーズに計算できる人はいません。


実際にやってもらうとわかると思います。繰り返しますが脳は二つのことを同時に考えられません。姿勢や発声に気を取られすぎると表現の意識が減ります。

先ほど習慣化についてお話ししました。

基本的には姿勢や呼吸はあくまで練習で何度も繰り返すことで習慣化させましょう。ある程度冷静にコントロールする自分は必要ですが、パフォーマンス中は表現に集中するべきです。

こういった意味でも普段から姿勢を意識しておくことがとても大切になります。

焦らず一つ一つ課題をクリアして上達しを目指しましょう。

 

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腹式呼吸だけを気にしすぎても失敗する

 

最後に、一つのことだけ頑張りすぎないというお話です。

 

 
生徒ねこ
一つのこと?

 

例えば、腹式呼吸が大事だと練習しつつそれ以外に無頓着な人はまだまだいます。猫背だったりで胸が落ちて胸まわりがすごく小さく狭くなっているのに腹式呼吸だけ意識しても十分に息を取り込むことができません。

同じように『顎を引くのが大切』という情報だけを頑張って首が縮んだままやってしまうとかえって発声はしづらくなってしまいます。

先ほども述べましたが、姿勢はあくまで全体のバランスです。

上達のために頑張ることは大切ですが、一つのことだけを必死に頑張りすぎないようにしましょう。

 

余裕を持って良い姿勢に挑戦しよう

 

今回は自然な良い姿勢が大切、良い姿勢は普段から意識しようというお話をしました。

余裕感は冷静な観察力や判断力にもつながります。一生懸命頑張ることは良いことですが、必死になりすぎて余計な緊張が入ってしまわないよう練習していきましょう。


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