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歌や発声上達の近道は肋骨周りや上半身の意識を増やすこと!

呼吸が浅い。すぐ力む。頑張ってもなんだか上手く声が出ない。そういう人に読んで欲しい記事です。上半身のバランスを見直すことで余計に力んでいるところをリラックスさせ、必要な部分の筋肉を意識します。また、崩れたバランスの結果固まってしまっている身体をストレッチによってほぐしていきましょう。

こんにちは、ボイストレーナーの入来院真嗣です。

今回は上半身のバランスについて。

今までプロアマ含め1000人以上のレッスンをしてきましたが、歌の上手い人とそうでない人の違いとしてはっきり分かるものとして上半身、特に胸まわりのバランスの違いが目につきます。

 
生徒ねこ
どう違うの?
 

 あなたは身体の後ろ側を意識したことがありますか?

 肺を包んでいる肋骨を意識したことがありますか?


ボイトレをしていて喉周りにばかり意識が向いていた人はぜひ最後まで記事を読んでみてください。バランス一つであっという間に悩みが解決するかもしれません。

ポーズをとって上半身のバランスを見直そう


まずは画像のようなポーズをとってみてください。

『腰割り』とも言われるポーズなのですが、今回は別の目的があるのである程度下がっていればあまり深く腰を落さなくても大丈夫です。

膝とつま先が同じ向きになっているのを確認しつつ、上半身を真っ直ぐ起こします(膝に負担をかけないようつま先より前に膝が出ないよう注意してください)。

体幹が弱い人は膝に手をついていても構いません。ただじ、背中側が丸くなってしまわないようしっかりキープしてください。

ポイントは背中です


骨盤から耳の横まで、背骨があるのを感じましょう
(骨盤に近い方から腰椎、脊椎、頸椎と名前が変わりますがここでは背骨とまとめます)。

人間は脊椎動物、すなわち背骨がとても重要な生き物です。
背骨を軸にその周りにある脊柱起立筋や広背筋、そして前面の腹直筋や腸腰筋などの姿勢を作る筋肉(抗重力筋)によって姿勢が作られます。

そのまましっかりと胸郭(胸周りのこと)を広げ、広さをキープしながら何度か呼吸してみてください。

胸郭、肋骨の安定に背中側の筋肉が関わっていることがわかれば、肋骨や首の骨、頭蓋骨を支えに付着している喉周りの筋肉の安定、つまり発声の安定感は格段に増すでしょう。

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肺が膨らむためには胸まわりが硬いと上手くいかない


次に呼吸との連動です。

姿勢は一度直立で気をつけの状態に戻りましょう。

発声には呼吸が必要不可欠なのですが、姿勢が悪かったり日常的にストレスが多かったりなどした結果呼吸が浅くなってしまう人が結構います。

巻肩だったりスマホ首により頭が前に出過ぎていたりすると、バランスを取ろうとして胸が下がり胸郭が狭くなっているので肺は十分に膨らむことができません。

慢性的に呼吸が浅くなっている人はまず、深い呼吸を意識することが大切です。

・両手を肋骨のあたりに持っていき、肋骨を広げながらゆっくり息を吸います。

・広がった肋骨の位置をなるべくキープしつつ、ゆっくり息を吐きましょう。


慣れてきたら一つ前の腰割りのポーズでもこれに挑戦してみてください。

姿勢の安定のために背面の筋肉を使う意識が増えただけではなく、呼吸の安定や喉周りの支えの安定が増えるとますます声は出しやすくなっていきます。

呼吸筋でもある肋間筋をストレッチしよう


狭く硬くなった胸まわりを部分的にストレッチするなら以下の方法をお試しください。

・頭の後ろで手を組み、肋骨を広げるように身体を横に倒します。

・倒した状態で、広がった肋骨に空気を入れるように何度か呼吸しましょう。

左右数回行ったら、傾ける向きを少し後ろにし、前側の肋骨も広げ同じように呼吸を数回行いましょう。(よくわからなければ後ろで手を組んで胸を逸らし斜め上を向き、そのまま呼吸しても似たような効果があります)

肺の大きさを想像したことがありますか?


自分なりにしっかり胸郭を広く、深い呼吸ができるようになったらもう一歩。

肺の大きさを想像してみてください。

もちろん個人差はあります。

ただざっくりと一番空気を取り込んで広がった時には上は鎖骨のあたり、

下は肋骨の中にたっぷりと、

それがあなたの身体の厚さ分だけ肋骨の中に存在しています。

結構大きいですね。
大きさがイメージできるようになると、深い呼吸がさらに上手にできるようになります。また、それだけ膨らんだり縮んだりする肺を邪魔しないよう胸郭を広く一定に保とうとすると発声の安定にもつながります。

最後に

今回は上半身のイメージや使い方についてお話ししました。

声を出すということは、もちろん直接的には喉周りのバランスが第一です。

しかし全てはつながっています。
一箇所で頑張らず、発声は全身運動なんだと感じられるようになればきっとあなたの発声はよくなっていくでしょう。是非挑戦してみてください!

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