歌が上手くなるコツがあるなら知りたい。
そんな人に読んで欲しいお話です。
こんにちは、ボイストレーナーの入来院真嗣(@contro_re)です
普段はプロや歌の専門学生、その他夢に向かって頑張る人たちと毎日レッスンしています。
講師業を始める前は自分も事務所を通して声優俳優音楽活動を行ってしました。
『今回のテーマ』
・プロの仕事を生で見るべし
・刺激を受けた上で自分なりに努力しよう
・歌っているとき以外もボイトレを意識しよう
今回は上達を早めるコツとしてプロの仕事を生でみよう、つまり『ライブに行こう』というお話です。
そう。
残念ながらコロナ禍の現在なかなかライブハウスに足を運びづらい状況です。一応各ライブハウス小さいところから大きいところまで対策を練った上で営業をしていますが、なかなかみなさん積極的には行きづらいと耳にします。
なので今回はあくまでまた世の中が落ち着いたら、くらいのつもりで読んでいただけたら幸いです。百聞は一見に如かず、という言葉があるようにプロの仕事、プロの歌声を生で体感することはボイトレの上達に大いに役立ちます。
生で実際に空気を感じることには及びませんが、動画サイトなどでライブをチェックするのもある程度効果があるので好きなアーティストが期間限定などでライブ配信をしているならば絶対にチェックしましょう。
短期間で上達したければライブの空気・技術を学ぼう
プロの仕事を同じ空間で感じるというのはとても大切です。
一番効果があるのは前座やバックコーラスなどで同じ空気をステージ側から感じることですが、観客としてプロのライブに足を運ぶだけでもとても勉強になります。
空気感
表現(感情や距離感)
歌唱テクニック
生で得られる情報はとても濃いです。歌によって、表現する曲によってすごく空気感が変わります。そしてそれは、ただ単に “凄いなぁ” ではなく『あなたが目指すべきゴール』の一つの形です。
歌が上手くなるためにはゴールを知ることが大切
歌が上手くなりたい人はたくさんいます。
その中で『漠然と上手くなりたいと考えている人』と、『実際にプロの仕事を生で感じてそれを目標に頑張る人』ではどちらが効率よく上達していけるでしょうか?
の仕事を生でみた人ね。
歌に限った話ではないですが目標、ゴールの設定というのは努力をする上でとても大切な要素です。
もちろんテレビや動画サイト、音楽配信などでプロの演奏や歌声は昔より身近になりました。音質も画質もガンガン上がってきています。それでも生の迫力にはまだまだ勝てません。
少なくとも、一度も見に行ったことがないという人は一度は足を運んでみましょう。あなたが思っている『歌がうまい人』よりも遥かに高いレベルを目の当たりにするチャンスです。
衝撃を受けた Brian Mcknight
プロのライブには有名無名を問わず色々足を運んできましたが、一番感動したソロ・アーティストを聞かれたら僕は迷わず Brian Mcknight(ブライアン・マックナイト)を挙げます。
音楽が好きなだけで1オクターブも出なかった僕は彼のライブを偶然最前列で見ることができ、偶然握手してもらうことができました。そのとき以来、プロはもっと凄かったなぁ、Brian Mcknight はもっともっと凄かったなぁと比べることでなども気を引き締めることができました。
好きなアーティスト、ジャンルは様々ですがあなたなりに目標をしっかり知っておくのは大切です。お金と時間が許す限りプロの仕事を生で見ることをお勧めします。
ボイトレの上達はアウトプットが大切
耳で、肌でプロの仕事を感じたら同じくらい大切なのがアウトプットです。
インプットとアウトプットは両方バランスよくすることが大事です。
プロの仕草や歌声を体感すること、ボイトレに必要な情報を本やネット、ボイストレーナーから収集すること、これらは全てインプットです。そしてこれらをもとに自分なりに実際に声を出してみたり、姿勢や呼吸に気をつけて見ること、この “実践” がアウトプットです。
気が向いた時に練習してプロになれたらみんなプロ
突然ですが、野球選手がプロになるにはどんな道があるでしょう?
そうだね。
野球を知らない人でもなんとなくのイメージとして甲子園に出ることや、そこで結果を出すこと、そのために沢山努力することは想像ができると思います。
それでは他のスポーツはどうでしょう?
サッカーでもバレーでも卓球でもテニスでも、どの世界でもみんな同じくらい努力して努力し続けて技術と体力を培ってきた人たちが “プロ” として活躍しています。
では『歌』はどうでしょうか?
歌も同じです。
プロになる人は必死か楽しみながらは別としてやっぱり歌に、音楽に向き合っている時間がとても長いです。
気が向いたときだけ練習してプロになれるならみんなプロになれます。
自分を商品として意識するために大切なことはこちらの記事を参照してください。
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プロは選ばれし少人数だから “プロ” である
有名どころでEXILEの新メンバー募集や系列ボーカリストオーディションは1万人から3万人の人が応募があったそうです。
エグザイルになりたい、エグザイル系列のアーティストとしてプロになりたい人だけでも1〜3万人のプロ志望が当時いたことになります。
そこに方向性の違いや音楽性の違い、一人でやってるかバンドでやってるかの違いこそあれ同じくプロを目指している人を合わせると一体ライバルは何人になるでしょう? 売れるために必ず歌が誰よりも上手いという必要がないとはいえ、そんな人たちを蹴落としてあなたはプロになれる努力をしていますか?
また、日本レコード協会の発表によると2019年メジャーデビューした歌手の数は363、その内再デビューは95だそうです。ということは2019年は268のアーティストが新たに誕生したことになります。
3万人、それ以上いるプロ志望の中で、あなたは上位に入るための努力をしていますか?
より細かい考え方に関してはこちらの記事をチェックしてみてください。
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歌っているとき以外も日々向かい合おう
楽しいに越したことはありません。
しかし楽しいだけでプロになれる人は稀です。
インプットしてゴールを、目標を知ったらそこに向かって歩き出しましょう。
厳しいことを言うと「わかってはいるんだけど」と言ってしまう人は本当の意味でわかっていません。
自分自身の弱点ややらなければいけないこと、必要なことを把握していますか? そしてそれを改善するための行動をとっていますか? 自信がない人はすぐにでも動き出しましょう。ボイトレ、そして上達は小さな積み重ねをコツコツと繰り返していくことでしかありません。できるだけ毎日、目標が高ければ高いほどしっかりと自分や歌と向き合いましょう。
できないことが少しずつできるようになっていくとあれはこう言うことだったのか、あの時言われたのはこれかも知れないとどんどん気づきが増え、結果的に上達のスピードが加速度的に上がっていきます。
意識が変われば行動が変わる
今回はボイトレがより短期間で上達するための考え方、行動としてプロのライブを観に行こう、経験したらしっかりアウトプットしようというお話をしました。
もちろんプロを目指している人だけではないでしょう。
ただ、より上手くなりたいと高みを目指している人はぜひこの考え方を胸に積極的にいろんなことに挑戦してみてください。
気軽にライブにいくことができ、海外の大物アーティストが来日するような日常がまた戻ってくることを夢見つつ、僕も日々頑張って積み重ねていこうと思います。
具体的な練習方法などについてはこちらの記事をみて挑戦してみてください。自分一人ではわかりにくいという人はぜひレッスンにお越しください。お金がもったいない人は街のスクール(シアーミュージック 、【アバロンミュージックスクール】 )などで無料体験を受けられるのでぜひ受けてみてはいかがでしょうか。
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