意識だけがすごく高く空回りする人、自分を追い込んで仕事もプライベートも頑張りすぎてしまう人に読んで欲しいお話です。結果が出ないとついつい焦ってしまいますが、休むことのメリットを意識した上で、積極的に少し休んでみませんか?
こんにちは、ボイストレーナーの入来院真嗣です。
歌手や声優のプロを目指して頑張る人と接する機会が多いため、時に意識が高くやたらと焦ってしまい空回りしてしまう人と出会うことがあります。
なるべく早く結果を出さなくちゃといった気持ちから全力投球し続け休むまもなく頑張るのですが、そうするとかえって効率を下げる結果になりかねないのです。
特に、何かしら閃きを得たい人は頑張った分だけ積極的に休みましょう。
今回は休むこととそのメリットについてお話しします。
休む(先延ばしする)ことは悪いことではない
頑張った人は、必ず休息をとりましょう。
休むのが大事だからと言って休むことしかしないのは本末転倒です。あくまで努力し様々な情報による刺激を経験したのち、休息の時間を取ることでそれらを整理・結びつけるように脳が働くことが大切なのです。
まずは休むことによるメリットについてです。
単純ミスが減る
何かしらの作業を行なっている人の場合、時間をおくことで脳や身体がリラックスし単純ミスが減っていきます。
疲労により集中力は低下します。
ミスをするとストレスもさらに溜まっていってしまいます。
そしてストレスは更なるミスを呼び寄せてしまうという悪循環。だったら5分でも10分でも必要なだけ休むべきです。
「休まないと身体が整わないんだよねー」なんて言ってサボる人もいますが、頑張りすぎて休まないのも考えものです。しっかり休みましょう。
時間をおくことで冷静に考えることができる
脳や身体のリラックスは作業だけでなく、思考にも影響が出ます。
思考力、判断力が下がってしまうと当然それは選択ミスにもつながってしまいます。
一度休息をとり冷静に考えることができれば新しい選択や思考材料も増えるでしょう。すると、より良い選択をすることができたり、組み合わせにより素晴らしい閃きが生まれるかもしれません。
根気強く頑張ることは悪いことではないですが、脳が疲労すると判断力が鈍っていくということだけは忘れないでください。
ほんの少しの休憩でも、ないよりマシです。
閃きやすい時間帯や場所
次に閃きやすい場所や時間帯についてのお話です。
積極的に休息をとり、心身ともにリラックスさせる時間を作ると脳はモードが切り替わり創造性を発揮しやすく、つまり閃きやすくなります。
・朝起きたとき
日中活動しインプットした情報を、睡眠中に整理します。そして翌日、回復した脳で整理された情報に触れるため創造性を発揮しやすくなるとされています。
・ぼーっとしているとき
ぼーっとしていると、脳が情報や刺激を集める状態から整理する状態に切り替わります。その結果、様々な情報同士が脳内で結びつくため閃きやすくなるとされています。
電車に乗っている時や何かの待ち時間、トイレで個室に座る時など最近はみんなスマホで何かしらの刺激を受け情報をインプットしていますが、あえて情報を遮断し脳をリラックスさせることで新しい閃きが生まれるチャンスを逃しているとも言えます。
頑張った後は必ずセットで一息つき、休憩の時間を取りましょう。
・いつもと違うことをしたり場所に訪れる
適度に身体を動かしたり、新しい刺激を受けることで、脳内にアセチルコリンという脳内物質が分泌され、認知機能の向上や閃き力の増加につながると言われています。
必死になって惰性で同じことを繰り返すよりも、閃きのため、現状打破のためにも休息をとり、軽くて足を動かしたり違う行動をとったりすることで自分で自分を助けてあげましょう。
・入浴時
ボーッとしている時と同じく、脳が同じくインプットからまとめ状態に切り替わるため閃きやすくなるとされています。
以上4つ、閃きにつながりやすい時間帯についてお話ししました。
朝型か夜型でも自分が一番リラックスしたり閃きやすい場所、時間帯は異なるため、これらをヒントに自分だけの生活リズムを探してみてください。
大切なのは情報をたくさん集めた上でリラックスタイムを作ること。
頑張って頑張ってその後適度に休息すると、自分の努力していることの後押しにもつながります。
止める決断も余裕を増やす手助けになる
何かを頑張っている時、やたらと負けん気だけ強かったり意識が高すぎてしまうと一度始めたことをパンクするまでやめられない人がいます
止めること、
手放すこと、
程々を受け入れること、
これらは心の余裕につながります。
やめられないのは悪い意味での執着です。
優先順位を決めて時には手放しましょう。やめることは決して悪いことではありません。
心に余裕が生まれると新しい情報を入れることも、情報を組み合わせることも、組み合わせたことで閃くことも可能になります。
頑張ることだけが前に進む手段ではありません。
前に進むために積極的に休息の時間を作りましょう。
最後に
ボイストレーナーという立場は頑張る人のサポートでしかありません。
より良くなるためのアドバイスをどれだけ取り入れてくれるかは全て頑張っている本人にかかっています。
なので、頑張っていない人に頑張れというアドバイスは結構効くのですが、頑張っている人に頑張るなというアドバイスはなかなか難しいことが多いです。
休むことで努力が報われる場合もあります。
頑張りすぎず、頑張っていきましょう。
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