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ボイトレの効率をアップさせるために”ラジオ体操”をはじめよう

ボイトレには有酸素運動が良いと聞いた。水泳やジョギングを始めたいけど時間も場所もないので最初の一歩が踏み出せない。そんな人に読んで欲しいお話です。

こんにちは、ボイストレーナーの入来院真嗣です。

歌の練習をしている人で、日頃から運動を習慣づけている人はどれくらいいるでしょうか?

 
生徒ねこ
めんどくさい!


そう!

発声というのはある意味全身運動なんですが、多くの人は「わかってはいるけど」「何々だから」となんやかんや理由を挙げながら行動に移せずにいます。

そんな人にお勧めしたいのが今回のお話『ラジオ体操』です。

最近は減少傾向にあるそうですが、子供の頃にやったことのある人は結構多いのではないでしょうか。

周りに言われて、みんながやってるから渋々やっていたラジオ体操。しかしこれが実は結構優れた運動なのです。

 

全身の筋肉を使う


ラジオ体操は約3分ほどの短い時間で、全身400以上の筋肉を動かせるように作られています。

 
生徒ねこ
多いの?


人間の場合大小合わせて約600の筋肉があるとされています。

そのうちの400、つまり66%以上を3分でしっかりストレッチできるのです。これはなかなかに効率の良い運動だと言えます。

また、左右均等に動かすよう構成されているので身体の歪みの矯正にも適しています。

歪んでいると筋肉の動きはどうしても変わってしまいます。

どれだけ正しい情報を取り入れてボイトレ しようとしても、身体の作りが歪んでいたら結果的に効果が薄くなってしまう場合があるのです。これは避けたほうがいいでしょう。

たった3分ちょい、第一第二合わせても約7分程度の運動で全身を刺激しつつ身体の歪みを矯正できるメリットはとても大きいと言えます。

ラジオ体操は動的ストレッチ

 
生徒ねこ
なにそれ?


ざっくりと言ったら “動かしながら筋肉を伸ばすストレッチ” だね。

人間の身体は動かさないとどんどんこわばっていき代謝が下がっていきます。身体が、筋肉が硬くなってしまうとその結果呼吸が浅くなり歌にも悪影響が出るのです。

そんな時に動的ストレッチ(ラジオ体操)

こわばってしまった筋肉は柔軟性がないので、可動域が狭く動きが制限されてしまい思うようなパフォーマンスをすることができません。

動的ストレッチは関節可動域の拡大、筋肉の柔軟性の向上、同時に心拍数を上昇させる効果があります。動的ストレッチ(ラジオ体操)をすることでその後のパフォーマンスを高めることができルのです。

毎日全力で取り組もう


ラジオ体操は第一と第二があります。それぞれ3分ちょいなので二つ合わせても大体7分くらいです。一つ一つの動きと目的をしっかり意識しながら全力で挑戦してみましょう。(以下、かんぽ生命さんのホームページから確認できるリンクを貼っておきます

図解や動画でラジオ体操第一・第二を解説しています。ラジオ体操は運動のポイントを意識することでより健康効果を高めることがで…

 

全身が連動している意識が増える


全力で挑戦すると、子供の頃気づかなかった様々な発見があることでしょう。

特に、全身の筋肉が協力しあってつながっている感覚はボイストレーニングにも大きな効果をもたらします。

ボイストレーニングを頑張ろうとする時、やたらと喉周りばかり意識がいってしまいそれを支える身体を無視してしまう失敗が多くみられます。逆に、声はそもそも喉周り(声帯)からしか生まれないのにそこに無頓着で体ばかり意識しても意味がありません。

 
生徒ねこ
バランス…


ラジオ体操はその両方を意識する余裕をもたらしてくれます。

高い声が出ないと思い、練習している時に余計な緊張をしている部分はないか。

ただ声を出そうとしているだけなのに不必要に身体が動いてしまっていないか。

など様々な点を気をつけられるようになります。

心と身体のつながりも増える


身体に対する意識が増えると、今度は心と身体のつながりに気がつけるようになります。

どういう場面で身体が緊張してしまうか。

どういう気持ちの時にどんな反応が現れるか。

身体のバランスについて自覚的になればなるほど発見が増えていきます。

最後に

時間と運動強度、得られる効果を考えるとこれほどコスパの良い運動もなかなかありません。

もちろん水泳やジョギングといった有酸素運動ができるなら取り入れたほうがいいでしょう。

しかし運動が苦手だ、時間がない、場所がない、など色々な理由で運動を避けている人はぜひ挑戦してみましょう。プレッシャーをかけるようですが、7分間を捻出できない人は、ほとんどいないはずです。

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